WMICコマンドとは
WMIC(Windows Management Instrumentation Command-line)は、Windowsの管理タスクをコマンドラインから実行するための強力なツールです。システム情報の取得、プロセスの管理、リモートマシンの監視など、さまざまな操作が可能です。ここでは、いくつかの基本的なWMICコマンドを紹介します。
- システム情報の表示:
wmic os get caption,version
これにより、オペレーティングシステムの名前とバージョンが表示されます。
- CPUの詳細情報を取得:
wmic cpu get name,CurrentClockSpeed,MaxClockSpeed
CPUの名前、現在のクロック速度、最大クロック速度を表示します。
- ハードドライブの空き容量を確認:
wmic logicaldisk get name,freespace
インストールされているハードドライブの名前と利用可能な空き容量を表示します。
- プロセスの一覧を取得:
wmic process list brief
現在実行中のプロセスの簡単なリストを表示します。
- 特定のプロセスを終了:
wmic process where name="notepad.exe" delete
名前で指定されたプロセス(この例ではメモ帳)を終了します。
- コンピュータのマザーボードに関する情報を取得
wmic baseboard get manufacturer, product
というコマンドは、コンピュータのマザーボードに関する情報を取得するために使用されます。このコマンドは、マザーボードの製造元(manufacturer)と製品名(product)を表示します。これは、システムのハードウェア構成を確認したい場合や、特定のハードウェアのサポート情報を必要とする際に便利です。コマンドの使用例は以下の通りです:
wmic baseboard get manufacturer, product
このコマンドを実行すると、出力にはマザーボードの製造元と製品名が表示されます。たとえば、「ASUSTeK COMPUTER INC.」が製造元で、「PRIME Z390-A」が製品名の場合、そのように表示されます。
この情報を利用して、特定のマザーボードに対応するドライバの更新、トラブルシューティングの情報を検索するなど、さまざまな用途に活用できます。
これらはWMICの基本的な使い方の一部ですが、WMICは非常に多様なコマンドをサポートしており、状況に応じて多くのカスタマイズが可能です。より詳細な情報が必要な場合は、公式のMicrosoftドキュメントを参照するか、特定のタスクに対するコマンドの使用法について質問してください。